OSJ氷ノ山山系トレイルレース・若桜氷ノ山ミニトレラン
秋も深まり若桜氷ノ山も紅葉の色付きを見せる折、今年も「OSJ氷ノ山山系トレイルレース」が開催されました。また今年は、併催イベントとして「若桜氷ノ山ミニトレラン」も開催されました。
トレイルとは登山道や林道などを意味し、場所の高低に関わらず、舗装されていない山などの自然の中を走るアウトドアスポーツで、老若男女を問わず健康志向が高まる昨今、トレイルをゆっくりと歩きながら美しく雄大な自然を楽しもうという人々も増加しており、今後ますます人気が高まることが期待されています。
最近では国内でも専門誌が発売されるなど、日本でも人気のアクティビティとして幅広い人気をみせています。
【OSJ氷ノ山山系トレイルレース】
氷ノ山山系トレイルレースは、氷ノ山(標高1,510m)をはじめ扇ノ山(1,309m)、鉢伏山(1,221m)などの標高1,000m級の山々を舞台に開催されました。レースは全長74kmの起伏に富んだコースで行われ、県内外から535名の選手が参加されました。
平成22年度に初めてこのトレイルレースが氷ノ山山系で開催され、今回で6回目となります。年間を通じて全国各地の山岳地帯を舞台に開催されるOSJトレイルランニングレースシリーズの最終第10戦目にあたり、(有)パワースポーツをはじめとするOSJや地元関係諸団体、ボランティアスタッフなどの協力により開催されました。
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【若桜氷ノ山ミニトレラン】
若桜氷ノ山ミニトレランは、氷ノ山の登山道等に定められた山岳周遊コースを徒歩とランニングで走破し、全長17kmのコースタイムを競います。コースは登山道や狭い坂道など険しい道のりとなっています。
本レースの参加者は46名で、若桜町内の選手も多数参加しており、時間内に完走できるか注目のレースとなりました。当日は、晴天に恵まれ絶好のトレイルレース日和となり、気持ち良さそうに走る姿が見られました。
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晴天に恵まれ、紅葉を見せる氷ノ山 |
トレイルレースは、早朝5:45から開会式を行い、早速6:00からレースがスタート!これから、夜21:00をゴール制限時刻として長いレースが繰り広げられます。
ミニトレランは、7:30に競技説明・開会式を行い、8:00に選手一同スタートしました。
私たちは、大会スタッフとして山に入り選手のコース誘導などを行いました。早朝及び夜間の氷ノ山は、気温5℃まで冷え込むのでスタッフも防寒対策など注意が必要です。
日の出時刻、冷え込む中スタートを待ちます/トレイルレース |
総勢535名が一斉にスタート!/トレイルレース |
スタートを目前に気合が入っています/ミニトレラン |
こちらも勢いよくスタート!!/ミニトレラン |
全長74kmに及ぶ氷ノ山トレイルレースのコース中には、第1から3関門まで制限時刻が設定されており、時間内に間に合わなかった選手や負傷によりリタイアしてしまう選手もおられました。
また、トレイルレース・ミニトレラン両レースの中継点には特産品である梨やソーセージなどが置かれている「エイドステーション」が設けられており、選手たちが有効に利用する姿も見られました。
私たちも無線でレース状況を逐一確認し、選手誘導という任務を行っている間に、実際にコースを走ってみました!50mほど走ったところで息が上がってしまい、ひざががくがく、、、、、特に岩場などは安定しないため、足への負担が大きく自分はアスリートとは程遠いなと痛感しました。
ゴールに向けて元気一発/ミニトレラン |
かなり息があがっています/盛田 |
すさまじい勢いで下っていきます/林 |
トレイルレースより一足早く、ミニトレランの選手が続々と私たちの誘導ポイントを通過していきます。私たちの誘導ポイントは、ゴールまであと10kmです。
険しい山道を軽々と |
そして、ミニトレランスタートから2時間6分、見事に田中良選手(兵庫県)がトップでゴール!
田中選手好タイムでゴール!/ミニトレラン |
続いて、トレイルレースです。スタートから7時間、私たちの誘導ポイントにトレイルレースのトップランナーの姿が映りました。
約70kmを走破してきたとは思えないほどの軽い足取りで、瞬く間にゴールに向かって歩を進めます。
ゴールまであと少し!ファイトー! |
ゴール近くは舗装されていて走りやすい/林 |
そして、ゴールタイム7時間27分という好記録で、平成26年度前回大会と同じく平澤賢市選手(長野県)が見事トップでゴールされました。
その後、後続ランナーも続々とゴールし、20:50頃には最終ランナーもゴールされ、延べ467人が見事完走されました。
平澤選手、昨年に引き続き見事トップでゴール! |
おめでとうございます!/表彰式男子 |
おめでとうございます!/表彰式女子 |
参加されました選手のみなさん、またスタッフの方々、大変お疲れ様でした。
全長74km、制限時間15時間以内というレース、私たちでは想像もできないレース展開ですが、大会当日は、秋晴れの下雄大な山々が顔を出し、選手のみなさんに氷ノ山などの大自然と絶景を満喫して頂けたことと思います。
私たちも来季以降の大会にぜひ携わりたいですし、スタッフとしてではなく、実際に選手として参加したいと思います、、、、、まずは体を絞ります。
氷ノ山は、12月には一面銀世界となりスキーヤーでにぎわいます。トレイルレースでみせた氷ノ山とは一変した姿を体験することができますので、ぜひみなさんも足をお運びください。
(記:林 辰彦、盛田雄太郎)
営業時間・開催日時
開催日時:平成27年10月18日(日)午前6時~