国土調査・地籍調査とは

更新日:2024年04月23日

国土調査・地籍調査とは

国土調査は、国土の開発及び保全並びにその利用の高度化に資するとともに、あわせて地籍の明確化を図るため、国土の実態を科学的且つ総合的に調査することを目的として実施されています。地籍調査は、国土調査のなかの1つの調査で、一筆ごとの土地についてその所有者・地番・地目を調査するとともに、境界の確認・測量、面積の測定を行い、現況にあった正確な地図(地籍図)及び台帳(地籍簿)を作成する調査です。
地籍調査により作成された地籍図と地籍簿は、土地の境界・面積・形状などを正確に示したもので、個人の土地取引から公的機関による地域の整備・開発まで、およそ土地に関する行為のための基礎データとなるものです。
地籍簿が登記所に送付されると、登記官の職権により土地登記簿の記載が改められます。また、地籍図は現在使用されている公図に替わり登記所に備え付けられます。

用語の意味
一筆

土地の所有権等の公示をするために、人為的に分けた区画のこと

※登記所では一筆ごとに登記がなされ、土地取引の単位となっています。

地籍 一筆ごとの特徴実態(地番・地目・面積・所有者・権利関係)を記録したもので、人の戸籍にあたるもの
地籍簿 土地の所在、地番、地目、地籍・所有者住所・氏名等を記載した簿冊
地籍図 土地の境界及び地番等を記載した地図
公図 登記所に備えられている旧土地台帳付属地図のことで、明治6年に始まった地租改正事業によって作成された絵図を基に、明治19年の地押調査によって更正された図面

地籍調査の必要性

人には戸籍があるように土地にも地籍がありますが、現在、登記所に備えてある地図の多くは、明治時代の地租改正によって作られた地図(公図)をもとにしたもので、当時の測量に対する考え方や技術の幼稚さなどから、実際の土地に比べて大きさや形が異なるため、地図としての役割を果たさず、土地紛争の原因にもなっています。
限りある国土の有効活用・保全のためには、土地の実態を正確に把握する、地籍調査を実施する必要があります。

地籍調査の効果と利用

災害復旧の迅速化

地籍調査が終わっていれば個々の土地が地球上の座標で記録されているため、災害等の後でも元の位置に復元することが可能となります。

土地取引の円滑化

正確な土地の状況が登記簿に反映されるため、登記制度の信頼性が向上するとともに、円滑な土地取引ができるようになります。

土地の境界トラブルの防止

境界が明確にされるため、境界紛争等の様々なトラブルを未然に防ぐことにつながります。

公共事業の円滑化

各種公共事業の計画、設計、用地買収、完成後の維持管理等に大いに寄与します。

課税の適正化

土地の面積が正確に測量されるため、公平で適正な課税に役立ちます。

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地籍調査課
〒680-0792 鳥取県八頭郡若桜町大字若桜801番地5

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