○若桜町ブックスタート事業実施要領
平成17年1月31日
教育委員会告示第18号
目的
赤ちゃんの成長にミルクが必要なように、赤ちゃんの言葉と心を育むためには、暖かなぬくもりの中で優しく語り合う時間が大切だと言われています。
赤ちゃんはこうした時間を通して、自分が愛されていることや守られていることを感じ、それにより人を信頼し、言葉を介して心を通わせることを学びます。これは同時に、家族にとっても心豊かなひとときとなり、親子関係や子育ての環境づくりにも大きな意味を持ちます。
若桜町では、「子どもたちが心健やかに成長してほしい」という願いを共有し、保健センターとわかさ生涯学習情報館(以下「情報館」という。)が肌のぬくもりを感じながら言葉と心を通わすかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援し、赤ちゃんの幸せを願うブックスタート事業を展開します。
この事業は、保健センターが実施する乳児健診に参加したすべての赤ちゃんと保護者に、絵本や読み聞かせアドバイス集などが入った「ブックスタートパック」を情報館司書がブックスタートのメッセージを丁寧に伝えながらプレゼントするものです。
絵本を手渡すことにより読書への動機付けを図り、赤ちゃんと保護者が一生にわたって情報館を意識し利用する、生涯学習の素地を創出する機会とします。
実施時期
平成17年1月の6ヵ月乳児健診から実施します。
実施場所
若桜町保健センターとします。ただし、乳児健診会場が変更となった場合はその会場とします。
対象者
若桜町に住民登録し、保健センターで実施する乳児健診を受診する6ヵ月検診の乳児を対象とします。
配布方法
健診時に直接、乳児とその保護者に「ブックスタートパック」をブックスタートのメッセージを添えて手渡します。(乳児一人ひとりに個別に対応します。)該当健診を未受診の方は情報館へ申し出ていただき直接手渡す。
ブックスタートパックの内容
絵本2冊、布製バック、赤ちゃん絵本ガイドブック、情報館利用案内など。
実施体制
(1) 実施にあたり、事業の内容充実及び保護者に伝えるメッセージの統一性を図るため保健センターと情報館との合同会議を定期的に開催します。
(2) 情報館は、配布物をバックにつめ、「ブックスタートパック」を作成します。また、「ブックスタートの御案内」を作成します。
(3) 健診当日情報館司書は健診受付時間までに会場へ行きます。
(4) 保健センターは、問診の際「ブックスタート事業」により絵本等のプレゼントがあることを保護者に伝えます。
(5) 情報館司書は健診の終わった保護者と乳児に向かい、「赤ちゃんと絵本の出会いの大切さ」を伝え、「ブックスタートの主旨」を説明しながら「ブックスタートパック」を手渡します。
附則
この要領は、平成17年2月1日から施行する。
ブックスタートパックの手渡し方
1 字を読めない赤ちゃんでも、本を見ながら優しく話しかけられたり、絵本についてお話をしてもらうことが大好きなことを伝えます。
(ご家庭で、絵本を通した幸せなひとときを、赤ちゃんと分かち合ってもらうことをおすすめします。)
2 「言葉」をたくさんかけてあげることが、赤ちゃんの成長にとってとても大切なこと、絵本を介して親子のコミュニケーションを図ることが大切なことを伝えます。
3 絵本を読むことに上手、下手はなく、本の読み方にむずかしい決まりなどはないので赤ちゃんといっしょに自由で楽しい時間を過ごすことの大切さを伝えます。
4 ブックスタートは早期教育を目的とするものではなく、あくまでも親子の絆とコミュニケーションを強めるためのものであることを伝えます。
5 ブックスタートパックの説明をします。
6 赤ちゃんと保護者のための情報館の利用の仕方を伝えます。(赤ちゃん絵本コーナーなどの説明)
7 本についての疑問は、情報館に気軽に相談できることを伝えます。
8 以上の内容を伝えた後にブックスタートパックを保護者に手渡します。